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第二十八話 薬指に嵌められた罰

مؤلف: 白蛇
last update تاريخ النشر: 2026-08-07 17:02:04

 六本木のタワーマンションに帰り着いた時、空はすでに夕闇に沈みかけていた。

「凜、体調が良くないんだろ? リビングのソファに座ってろ」

 理玖りくはそう告げると、ネクタイを荒々しく緩め、丸めるように片手で握り締めた。

 凜りんは無言で頷き、覚束おぼつかない足取りで、ふらふらとリビングへ向かう。

 黒い本革のソファに深く腰掛ける。

 左手を膝ひざの上に置いた。自分の腕のはずなのに、知らない誰かの腕のように重い。

 薬指に嵌はめられた巨大なダイヤモンドが、窓から射し込む夕陽を乱反射して鋭く煌きらめいた。

 しばらくして、静かな足音が近付いてくる。

 見上げると、理玖がマグカップを二つ手に持って立っていた。

「……飲め。少しは落ち着くだろ」

 ぶっきらぼうな口調とは裏腹に、ローテーブルに置かれたマグカップからは、ほんのりと温かい湯気が立ち上っていた。

 白湯さゆだ。

「あ、ありがとう

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